鉄オタ君と中学受験という名の電車に乗って

2025年の受験に向けてリアルタイムで綴っていきます。

新小4 組み分けテスト 当日①

かくして、「組み分けテスト」当日を迎えた。

 

テストの時間は夕方からだったため、昼の習い事を休まずに行こうと決めていた。
しかしながら、組み分けテスト当日にして、怖気づいた息子は

 

「習い事休む。ボク、勉強したい!」と言い出したのだ。通常の私なら、


「あ~ら、奥様、タクの息子ったら、勉強好きで困っているんですのよ。アタクシが『遊びなさい]』って何度言っても、一人で勝手に勉強しちゃってるんザマスよ。
オーホッホッホッ・・・。」

 

スネ夫ママのように、ご近所様に自慢を始めるところだ。
しかし、その日の私は
「そこまでする必要ある?出来なかったら、その時はその時よ。」
と直前にほんの少し勉強したくらいで気が大きくなっていた。(全くの勘違い!)

 

「大丈夫、大丈夫。ほら、先生も4年生は習い事と両立して、時間を上手く使ってくださいって言ってたじゃない?それに、休んだらお金もったいないじゃない? 一回休んだら、〇円損をするわけで…」

 

とせこさ丸出しの理由を持ち出し、渋る息子を習い事へ送り出した。

行く前はブーブー文句言ってた息子だったが、帰ってくると

「あー気分転換できたー!行ってよかった!」
と言っていたので、すかさず、
「ね? そうでしょ、そうでしょ!」
と便乗し、「私の狙いは最初から『気分転換』だったのよ」と言わんばかりに満足げに微笑んでみせた。

 

試験までもうあまり時間がなく、少し休憩して、すぐに家を出た。
家を出る前に何度も持ち物を確認した。

 

駅に着くと、組み分け試験を受けると見られる親子連れて溢れていた。
何かみんな賢そうに見える・・・。
途端に緊張感が高まり、
「ボク、緊張してきた・・・。」
「お、お母さんも・・・。」
チキン親子はお互いに汗をかいた手をギュッと握りしめ、会場まで進んでいった。

 

会場前には拡声器を持った人が何人かおり、入口に人が溜まらないように人員整理を行っていた。入口で立ち止まることが出来なかったため、最後に大した声掛けも出来ず、息子は建物の中へ消えていった。

 

「大丈夫かなぁ・・・。」

 

そう呟きながら、とぼとぼと会場を離れ、時間がつぶせそうな喫茶店を探すことにした。

 

(つづく・・・)