塾選びといっても、私の場合、相談できる人が周りにいるわけでもないので、専らネットでHPを見たり、その塾の評判が書かれているコメントを読んだりするだけだったが、それでもかなり時間を使って色々なサイトを覗いてみた。
まず一つ目に候補に挙げたのは、Aゼミナール。
HPの紹介や通っていた人のコメントを読むと、
「他の塾に比べると少人数制」で、
「講師に質問しやすいアットホームな感じ」、という点に惹かれた。
うちの息子はモジモジ内気な性格、尚且つボーっとしているタイプなので、授業で分からないことがあっても、自分から質問に行けるタイプではない。
大人数であれば、尚更臆して埋もれてしまうだろう。
だから少人数でアットホームという言葉にとても魅力を感じた。
きっと、モジモジ君にも先生が声をかけてくれるに違いない。
そこで学校に電話をかけると、事務の人も非常に丁寧な対応、かつ熱心だったので、夏期講習を受ける前提で、入塾テストを受けることにした。
残念なことに、最寄り駅の校舎では小3はやっていないらしく、当日は一駅向こうの校舎に自転車で行くことにした。
よく状況を理解していない息子から、
「お母さーん、今日、ぼく何するの?」(可哀そうに、何も知らされていない。)
「ん、何かテスト受けるんだって。」(チョー適当な返事。)
「え、テスト? いやだなー。ぼく緊張するよ・・・。」(そうだよねぇ~。)
「大丈夫、大丈夫!」(何がっ?)
と何の根拠のない励ましをしながら、校舎に入った。
時間が国語20分、算数20分と短い時間だった。
今思うと本当にありがちな親の心境だが、
「まあ、学校の勉強は普通ぐらいだし、塾っていっても小3レベルなんだから、そんなに難しくないでしょ。」
こんなことを思っていた。ああ、無知とは本当、恐ろしい・・・。
←井の中の蛙状態の私…
息子がテストをしている間は別室で待っていたのだが、最近仕事で忙しく、あまり寝られていなかったため、ひたすら眠かった。
そして、終わった息子が部屋に入ってきたので、どうだったかと聞くと、息子は顔を曇らせて、
「んー、難しかったから、あまり出来なかった。」
と言った。それでも私は呑気に
「ま、始めだし、半分くらいできてたらいいんじゃない?」
とまたもや何の根拠もない発言をして、先生が来るのを待っていた。
ここで、私は最初の洗礼を受けるのであった。ジャーン。
(つづく・・・)