鉄オタ君と中学受験という名の電車に乗って

2025年の受験に向けてリアルタイムで綴っていきます。

塾選び④

Wアカデミーの入塾テストの日がやってきた。

 

二人で学校に入り、受付に声をかけると、優しそうな事務の女の人が

「お待ちしておりました。お母さまはこちらの部屋でお待ちください。」
と小さな部屋に案内してくれた。

 

息子はテストがあるからと、違う部屋に連れて行かれた。
連れて行かれるとき、子犬のようなつぶらな瞳で不安そうに私を見ていたので、ちょっと大袈裟に手を振って、

「がんばって!」
と口パクで応援した。

 

しばらくすると、テストを終えた息子が事務の人に連れられて部屋に入ってきた。
心なしか、前回よりは表情が明るかった。

 

「どうだった?」と聞くと、

「うん、前よりは出来たと思う。でも、半分は難しかった~」

「えー、でも、前より出来たんなら良かったね」

 

などと他愛もない話をしていると、テスト用紙を持った男の先生が入ってきた。
Aゼミナール同様、やっぱり見た目ちゃんとした明るそうな先生だった。

 

「えーっと、テストなんですけど・・・。」

そう言って見せられたテストに、またもや衝撃が走った。

 

ええ、ええ、少しは期待していました。前より少しは出来たって聞いたものですから。いや、息子の言っていることは間違いではない。
確かに、Aゼミナールよりかは、ほんのすこーし出来ていたようだ。

とはいっても、半分も出来ていないことに変わりはない。

 

★国語 
→点数が取れそうな漢字がほぼ全滅。何を血迷ったか分からないが、漢字では なく、カタカナを書いている箇所がある・・・。
  な、なんで?文章問題のほうが、まだ出来ていた。

 

★算数 

→やっぱり計算ミス連発。
 難しい文章題がまぐれで当たっているのが一つあるくらいで、後は空欄。

 

「youはショーック!」と北斗の拳のOPソングが頭に鳴り響いていた。

 

先生は「試験に慣れていないのかな?」と優しく声をかけてくださったのだが、息子はモジモジモード、絶賛発動中で何も答えないので、私が

 

「えへへへへ、そうなんですぅ。」とえへらへら笑いながら答えた。

 

その後、先生が息子とやり取りしながら、問題をいくつか解説してくれた。
先生がモジモジ発動中の息子を物ともせず、
時折「この漢字書けたってすごいね!」
とか、
「見て、この問題出来てるって、なかなかないよ~。」
と褒めながらやり取りしてくれているのを見て、

「あ、ここ、いいな。」と思った。

塾の講師のイラスト

 

最後に今回のテストの偏差値を見せてくれた。

国語・・・46.6

算数・・・42.8

総合・・・44.4

う~~~ん、なかなか厳しい現実。

 

先生が「何か質問はありますか。」と聞いてくれたので、

「あの、この偏差値って、上がっていくものなんでしょうか?」と答えに困るような質問をしてしまった。

案の定、先生の回答は

「そうですね、人によります。(そりゃ、そうだ!)
勉強しだいで上がっていくことは可能です。(ごもっともっ!)」

 

当たり障りのないものだった。私としては

「大丈夫です!これから一緒に頑張っていきまっしょい!ワッショイ、ワッショイ!!」

なーんて励ましてほしかったんだけど、そんなこと安易に言えないよな、と納得。

 

帰り道、息子は

「先生、優しかったねー。」とご機嫌だった。
褒められたのが余程嬉しかったのだろう。
私が

「夏期講習、ここ行ってみる?」と聞くと、

「うん、行ってみる。」と元気な答えが返ってきた。

 

というわけで、夏期講習はO塾とWアカデミー、2つ通うことにした。

そして、夏期講習の後、どちらに通いたいか息子に決めてもらおうと思った。